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2020年6月12日金曜日

NYダウ1800ドル安 「第2波」懸念で下げ幅史上4番目

【ニューヨーク=宮本岳則】11日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均が3日続落し、前日比1861ドル82セント安の2万5128ドル17セント(速報値)で引けた。下げ幅は一時1900ドルを超え、終値でも過去4番目の大きさとなった。新型コロナウイルスの感染「第2波」への懸念が強まり、投資家が一斉にリスク回避に動いた。

米株市場は朝方から売り優勢で始まり、ほぼ全面安の展開だった。米ジョーンズトレーディングのデイブ・ルッツ氏は「前日に米連邦公開市場委員会(FOMC)で悲観的な経済見通しが示されたほか、米西部や南部でコロナ感染者が増えていることが意識された」と指摘する。
ハイテク株中心のナスダック総合株価指数は前日に最高値を更新していたが、11日は5日ぶりに反落した。
米国でコロナ感染者が200万人に到達し、市場は感染拡大「第2波」の可能性を意識し始めた。米メディアによると米南部テキサス州では1日あたりの新規感染者数が10日、過去最大となったほか、西部カリフォルニア州でも入院者が5月中旬以来の水準に達した。
米モルガン・スタンレーは11日、「感染の広がりは検査拡大によるものではない」と指摘し、注意を呼びかけた。株高は順調な経済再開を前提にしていただけに、投資家はシナリオの修正を迫られた形だ。
日本経済新聞  2020/6/12 5:04

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