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2020年2月5日水曜日

米国株市場は大幅続伸、中国の対策受け新型ウイルス巡る懸念緩和

[ニューヨーク 4日 ロイター] - 米国株式市場は続伸して取引を終えた。ナスダック総合.IXICは過去最高値を更新、S&P総合500種.SPXは約6カ月ぶりの大幅な上昇となった。中国人民銀行(中央銀行)が大規模な資金供給を実施したことを受け、新型コロナウイルスによる経済への影響を巡る懸念が緩和した。

https://jp.reuters.com/article/ny-stx-us-4-idJPKBN1ZY2RW




ダウ工業株30種.DJIは5カ月超ぶりの大幅な上げを記録した。

人民銀行は3─4日にリバースレポで計1兆7000億元(2427億4000万ドル)を供給。金融市場の期待を安定させ、市場の信認回復を目指す人民銀行の決意の表れだと表明した。[nT9N28D00R]

ウイルスの感染拡大による影響で中国経済と世界経済が短期的に大きな打撃を受けるとみられるものの、人民銀の対応を受けて投資家心理は改善した。

アライ・インベストのチーフ投資ストラテジスト、リンゼー・ベル氏は「投資家は(中国のアクションを)歓迎している」とし、「歴史的には、何らかの伝染病やウイルスによる世界的な脅威が生じた際には常に市場は底を打ってきた」と指摘した。

4日発表された米経済指標も市場を支援。昨年12月の製造業新規受注は前月比1.8%増と、18年8月以来の大幅な伸びとなった。国防航空機の受注が大幅に増え、全体水準を押し上げた。[nL4N2A43SJ]

S&Pの主要セクターでは情報技術株指数.SPLRCTが2.6%高と上げを主導した。中国市場の影響を特に受けやすい半導体株が買われ、フィラデルフィア半導体株指数.SOXは3.1%値上がりした。

グーグルの持ち株会社アルファベット(GOOGL.O)は2.5%下落。第4・四半期売上高が5年ぶりに市場予想を下回った。[nL4N2A34M0]

第4・四半期決算発表が半ばに差し掛かる中、リフィニティブのIBESデータによると、S&P総合500種採用企業の同四半期は1.6%の増益になると予想されている。

電気自動車(EV)メーカーのテスラ(TSLA.O)は13.7%高と前日に続き大きく上昇した。[nL4N2A43LC]

電子商取引大手イーベイ(EBAY.O)は8.8%高。ニューヨーク証券取引所などを傘下に置くインターコンチネンタル取引所(ICE)(ICE.N)が同社に対し、買収を提案したと米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。

アパレル大手ラルフ・ローレン(RL.N)は決算を受けて9.2%値上がりした。

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